2012年02月05日

今日は長いよ、音楽について。

引き続き色んな音楽を聴いて、色々と考え、吸収できることはして、時には反面教師として学ぶ。(反面教師って毛沢東が発案した言葉らしいね)
どちらにしろプロのミュージシャンから学ぶことってのはたくさんある。
ただ、難しいのは、「上手い」と「カッコイイ」は違うし、「下手くそ」と「ダサイ」はもっと違う。「良い音」がいつも素晴らしいわけでもなくて、時に作りこめば作りこむ程「深み」のようなものから遠ざかっていくこともあるんだってこと。

よく、人から「理想のベーシストっている?」って聞かれるけど、いつも返答に困る。
尊敬する人はたくさんいるし、「上手いな〜真似できね〜な〜」って人もたくさんいるけど、「この人みたいに」なりたいってのはまずいない。
同じ人なんて2人もいらないもん。

ただ、いつも心がけているのは、「ベーシスト」だけでなく「ミュージシャン」でいたいってこと。知識があるだけでも、上手いだけでもなく、魂のこもった音を鳴らせるプレイヤーでありたいってこと。ベースだけでなく、音楽を考えられる人間でありたいってこと。
そんなことは常々思ってる。

20代中頃、アイルランドって国を数ヶ月一人旅し、本場の「音楽」というものに触れ、それまでの概念を覆されたことがある。
以前自分がやってたバンド(College Tryのカズヤと一緒だった)が解散し、途方に暮れ、路頭に迷い、茫然自失、しかし縁あって何故かアイルランドにフラっと迷い込んだという感じか。

さて、第二の故郷、アイルランド。
セッションをやっている場に飛び込んではベースを弾かせてもらったり、またはギターで参加させてもらったり、無理矢理歌わされたり、見たこともない打楽器を叩かせてもらったり、ついでに何故かアイリッシュダンスを仕込まれたり、現地で知り合った日本人女性に沖縄の伝統音楽を披露してもらったり、気付いたら現地のミュージシャンの結婚式に参加させられてヘロヘロになるまでギネスを飲んだり、泊まったホテルのフロントのネーチャンと従業員が実は凄腕ミュージシャンだったり、パブで歌って踊って酔っぱらって、その晩友達になった奴の家に転がり込んでゲロ吐いたり。
もうとにかく、毎日音楽(と酒)に溢れてた。「自分も地元じゃ結構イケてるミュージシャンだぜ」なんて気持ちも少しはあったけど、とにかく全部ブッ飛ばされた。どこの街に行っても、自分が一番ヒヨッコだって思ったし、実際、10代の男の子とセッションしても、自分より断然上手かった。
んで、日本に帰る頃にはすっかり心がリセットされてて、また一から頑張ろうって気になってた。
ちょうどその頃滞在してた、北アイルランドのベルファストって街で、竹内晃氏から、「creepsでライブやらない?」って誘われて、二つ返事で彼と音楽やることを決めたんだっけな。

なんだか思ったままにズラズラと書いてしまったけど、ここ最近はこの時期の気持ちが急に甦って来てて、このままじゃいけないなって気持ちになってる。
もっとハングリーで、ギラギラしてて、小さいことなんて気にせずに、気が向くままに、自由に、出したい音を出してたはずだ。

さあ、成田。
ミュージシャンとしてそろそろ次のステップに進む時期だ。
いまだに一度だって自分に、バンドに満足したことなんてないし、むしろ最近は学ぶことの多さにあたふたしてることの方が多い。
けど、一番大切なのは、楽器の音でもなく、CDの音質でもなく、それを奏でる人間だってこと、バンド全体のモチベーションだってこと、みんなの音楽に向かう気持ちや愛情だってこと。それを忘れずにやっていけたらって思う。

creeps、college try共々、今年はなんだか激動の一年になる予感。
みんなどうか、応援宜しくね。
久しぶりに長くなった。読んでくれてありがとう。

「In Your Light」〜Gotye〜



posted by 成田翔一 at 12:06| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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